松浦酒造 つくしや(まつうらしゅぞう つくしや)
所在地 | 〒922-0115 石川県加賀市山中温泉本町2丁目ソ15 |
アクセス | JR北陸本線 加賀温泉駅よりタクシーで約20分 北陸鉄道加賀バス温泉山中線 菊の湯前バス停から徒歩約2分 |
営業時間 | 9:00〜18:00(水休) |
電話番号 | 0761-78-1125 |
ホームページ | https://shishinosato.com/ |
オンラインショップ | https://shishinosato.thebase.in/ |
温泉街ならではの酒蔵
松浦酒造は加賀市にある山中温泉の町の中にあります。
山中温泉は歴史が古く約1300年前に行基(ぎょうき)というお坊さんが見つけたといわれています。
名前の通り山の中にあって自然溢れるところにあるのですが、海に近いので加賀・橋立漁港からズワイガニ・香箱ガニ・ブリ・甘エビなどの新鮮な魚介類が届きますし、山の幸・加賀野菜も堪能できます。
江戸時代の俳諧師である松尾芭蕉が称賛した日本三大名湯のひとつと数えられており
「山中や 菊は手折らじ 湯の匂ひ」(意味:山中の湯に浴せば不老長寿の菊の露を飲むまでもない)の句から命名した「菊の湯」は開湯以来約1300年前から現在も変わらぬ場所で多くの人の癒しを与えています。
松浦酒造は創業が1772年で、年間製造量約280石(約50kℓ)のお酒を製造している小さな酒蔵です。
温泉街にある酒蔵なので、温泉宿のお楽しみのひとつである食事の最高のパートナーになるべく食中酒を造っています。
温泉宿のお食事はどちらかというと「ごちそう」ですよね。
最後まで美味しく食べたいですよね。
そのアシストするのが松浦酒造のお酒です。
山中温泉を一望する薬師山麓にある医王寺の境内から湧き出る名水「薬水」は超軟水でその水を仕込水に使用しており、優しい味わいで食事を邪魔しない穏やかな香りと食欲の誘う生き生きとしたフレッシュな酸を大切にしています。
私のカーナビで「松浦酒造」で検索すると直営店ではなく上の写真の場所に連れて行かれます。
こちらは松浦酒造のお酒を造っている場所です。こちらではお酒は売っていないので悪しからず。
住所は、上の基本情報の住所で登録してください。
お酒よりソフトクリームの方が人気?
松浦酒造へは開店時間に間に合うようにあさイチで行きました。
温泉街の朝は穏やかかな?と思ったら大間違い!山中温泉に入った途端、業務用の車とバスの往来が激しい!激しい!
温泉に泊まった時の午前9時前って私だったら朝ごはん食べ終わって、朝風呂行ったり、部屋でゆっくりしているので宿の外がどうなっているのかがわかっていませんでした。
宿泊客のチェックアウトに向けての準備と午後に来るチェックインの準備をしているのですね。それに加えて道路工事をしているので慌ただしかったです。拡張工事っぽかったので工事が終われば便利な山中温泉になることでしょう。
駐車場はお店の前は車がすでに駐まっていたので、直営店横の駐車場に駐めました。
私にとっては洒落にならないほどの難易度が高い駐車場で、何回もハンドルきり返して駐車しました。最初の入りが悪かったら修正がきかないんです。どなたか簡単に駐車のコツを教えていただきたいです。
車から出て目に飛び込んできたのはこれでした。
ネットで検索するとよくヒットするのが「酒粕ソフトクリーム」です。
山中温泉には「アイスストリート」というものがあります。
石川県金沢市は、アイスクリーム・シャーベットの1世帯あたり年間支出額が全国トップなんだそうです。2017年に「この街で温泉もアイスもお客様に楽しんで欲しい!」ということで「山中温泉アイスストリート」が誕生しました。王道から変わり種まで30種類以上のアイスクリームが販売されています。その一役を担っているのが松浦酒造の「酒粕ソフトクリーム」です。
栄養いっぱいの酒粕とバニラのマリアージュ。評判は上々のようです。
お店を入るといきなりこんなものが…こちらは2代目「こおろぎ橋」の橋柱です。
2023年現在4代目のこおろぎ橋がかかっています。
こおろぎ橋は鶴仙渓(かくせんけい)に架かる総檜作りの橋です。江戸時代には存在していたらしいのですが、総檜作りの橋になったのは1941年からだそうです。「山中温泉ってこんな所です。」で橋の写真があれば8割以上がこおろぎ橋です。
なぜ「こおろぎ橋」なのか?これには諸説ありまして
1.秋の夜に鳴くコオロギから
2.かつて行路が極めて危なかったので「行路危(こうろぎ)」と称されたことから
の2つがよくいわれています。
どうしてここに2代目の橋柱が?確か建設時に松浦酒造が尽力したとお店の方からお話を聞いたと思うのですが記憶が曖昧です。間違っていたら後で訂正します。
購入したお酒
純米酒 獅子の里
ラベルが素敵なこの商品。松浦酒造の代表銘柄「獅子の里」
「獅子の里」とは?
昔、お宿に内湯がなかった時代のお話です。
今も現存する温泉街の中央に位置する「菊の湯」に宿泊客を案内する必要がありました。
温泉宿で接客する女性のことを湯女(ゆな)と呼んでおりました。その湯女がお客様が温泉を楽しんでいる間、
お客様の浴衣を頭からかぶって待っていた姿がまるで獅子舞のようだということで、湯女のことを「獅子」と呼んでいたそうです。それで山中温泉の中心街のことを「獅子の里」と呼ばれるようになったそうです。
山形県産の出羽燦々という酒米を使用して、燗上がりするお酒です。
燗上がりするとは?
日本酒は世界的にも珍しいお燗する(あたためる)ことのできるお酒です。
お酒をあたためることによって旨みが増すことを「燗上がりする」といいます。通常、酸味のきいているお酒がお燗に向いています。
幅広い料理に合うお酒です。
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