みなさん。ごきげんいかがでしょうか。
「酒は一滴も飲めませんが、毛穴で飲んでいる女」こと岡元タミです。
今回は、麗人酒造のレポートです。
麗人酒造(れいじんしゅぞう)
所在地 | 〒392-0004 長野県諏訪市諏訪2丁目9-21 |
アクセス | JR中央本線 上諏訪駅より徒歩約10分 |
直営店営業時間 | 月〜土 9:00〜17:30 日祝 9:00〜17:00(年末年始休) |
電話番号 | 0266-52-3121 |
ホームページ | http://www.reijin.com/ |
オンラインショップ | https://reijin.biz/ |
諏訪五蔵共通の情報はこちらです。
入ると萌えキャラがこんにちは
麗人酒造は、酒ぬのや本金酒造の道路挟んで2軒となり、舞姫の2軒となりにあります。
直売所の売り場は、酒蔵あるあるに反してとても広々しています。諏訪五蔵では真澄で有名な宮坂醸造と引けを取らないほどの広さです。宮坂醸造は落ち着いた雰囲気に対して、麗人酒造は照明が明るいです。ぜひ実際に行ってみて確かめてください。
お店に入ると目に飛び込んでくるのは「諏訪姫」。諏訪市公認のご当地キャラクターなんですが、武田信玄の側室であり、武田勝頼の母・諏訪御料人がモデルになっています。
諏訪五蔵の中では、麗人酒造しか諏訪姫コラボ商品はなかったので、諏訪五蔵のコラボではなく、麗人酒造だけがコラボをしているようです。諏訪市の酒蔵は諏訪五蔵の5軒しかないので、諏訪姫グッズは麗人酒造のみの取扱いとなりますのでご注意ください。
様々なチャレンジ
麗人酒造はいろいろものにチャレンジしている酒蔵なのですが、特に力を入れているのが「古酒」です。「熟成酒」・「ヴィンテージ」とも言いますね。ワインは「年代もの」と言うものがありますが、日本酒に年代物は珍しいです。江戸時代はかなり貴重でもてはやされていたのに明治時代になると忽然と消えました。それはなぜか?
明治政府が施行した「造石税」の存在でした。
今でいう「酒税」です。ものすごく重い税だったようです。その財源で日清戦争・日露戦争の戦費を賄うことができたほどです。長く熟成しておけば味わい深いし、優しい味で人気のあるお酒はできるけど、その代わり高額な税金を納めないといけない。それならば、古酒を造るのをやめてしまおうということになり。古酒は消えてしまいました。戦争というものがひとつの文化を消えてしまったのです。麗人酒造は1972年に古酒復活のために酒の蓄積を始めました。ワインと同じで古酒は決してお安くはありませんが、日本酒の新境地を味わいたい方はぜひご賞味してはいかがでしょうか。
地ビールは1999年に醸造を開始しました。麗人酒造の日本酒は霧ヶ峰伏流水の「軟水」を使用しますが、ビールは「硬水」が仕込み水で必要なので、霧ヶ峰伏流水と上諏訪温泉をブレンドして使用しています。温泉からビールって造れるのですね。ケルシュ・アルト・スタウトビールの3種類を造っています。
あと、杜氏がわがままに造った限定酒「杜氏の腕試し」という商品もあり、バラエティに富んだ商品がラインナップされています。
購入したお酒
麗人 純米吟醸
酒造名と同じ銘柄を購入しました。長野県産の酒米を使用したこの商品。搾りたての生酒をそのまま冷温貯蔵し、味が調った段階で出荷前に一度だけ「火入れ」を行っています。「火入れ」とは加熱処理のことです。どうして加熱処理をするのか?一つは、品質安定のため、もう一つは、保存期間を長くすることです。日本酒の中に酵素があり、火入れをしないと「生きている」状態となり、生きているってことは「成長」し続けることになります。そうしたら味はどんどん変わってしまいますよね?なので、「この味だ!」と思うタイミングで火入れを行っています。
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