1,000円割引に目が眩む〜今代司酒造オンライン

タミ

みなさん。ご機嫌いかがでしょうか。
「酒は一滴も飲めませんが、毛穴で飲んでいる女」こと岡元タミです。
今回は、1000円割引ギフトでつい買ってしまった今代司酒造オンラインのレポートです。

基本情報

今代司酒造(いまよつかさしゅぞう)

所在地〒950-0074 新潟県新潟市中央区鏡が岡1番1号
アクセスJR上越新幹線・信越本線・白新線・越後線 新潟駅より徒歩約14分
直営店営業時間9:00〜17:00
電話番号025-245-3231
ホームページhttps://imayotsukasa.co.jp/
オンラインショップhttps://www.imayotsukasa.com/index.html

甘酒が届いた

出典:今代司酒造株式会社

甘酒にハマっている両親のもとに甘酒2種(発酵甘酒麹・もと)が、私が新潟酒蔵めぐり中に届きました。

甘酒の他に社長田中洋介氏のお手紙と「初回限定オンラインショップ1000円割引」のお知らせの紙が入っていました。1000円割引ってなかなかでかい。こんな太っ腹なギフトないでしょう。

タミ

買います。

私が購入したお酒の紹介は後にして、社長のお手紙の内容からレポートしていきます。現在、田中洋介氏は今代司酒造社長を退任されていますが、お手紙の内容を事細かに紹介するのは、ある意味「ネタバレ」のようなものになるので

タミ

新潟の酒造会社ってこんなことしているの?

と思った取り組みを紹介しますね。

世界で唯一新潟清酒学校の存在

新潟県の酒造会社90軒が加盟している新潟県酒造組合では、将来、酒造技能者の後継者不足になることを見越して1984年に新潟清酒学校を設立しました。

出典:新潟県酒造組合

学校旗もこのようにしっかりあります。

気になる?入学資格なのですが、残念ですがほとんどの方は入学資格はございません。新潟県酒造組合のホームページから引用すると

原則として次の条件を満たす者とする。

イ.新潟県内の酒造企業に雇用されており、企業主が適任者として認めた者。
ロ.学校の定める授業計画の日程に従い授業に出席できる者。
ハ.高等学校卒業程度以上の学力がある者。
ニ.オンライン授業の実施に際し、受講できる者。
ホ.入学年の7月1日現在において20才以上の者。
へ.勤務経歴(酒造)が、最低限2ヶ年程度ある者。

※注(イ) 現在、従事している職種は問わないので、酒造企業に通年雇用されておれば、必ずしも製造の仕事に従事していることを要しない。

新潟県酒造組合より

「イ」でほとんどの方が入学条件から外れますね。

目的が「中堅の酒造技能者を育てる」なので、新潟の酒造会社に就職していて、それに加えて社長の推薦が必要です。

定員20名なので志願者が定員オーバーの時にはもちろん選考があります。教育期間は3年。授業時間は100時間。じっくり育て上げます。講師陣は約50名を要し、新潟県醸造試験所の研究員・県内の酒造会社の経営者・醸造家が名を連ねます。手厚い!手厚すぎる!生徒20名に対し、先生50名ですよ。こんなバランスの学校なんてないでしょ?所属している会社で勤務しながら学校にも通うという「二刀流」の生活をするのは大変だとは思いますが、新潟の酒造会社の未来を託されている立場になっているんだと思えば頑張れるのではないでしょうか。

人材育成は各々の会社で行うのが通常だと思います。県内の同業者が一丸となって人材を育てることなんて今でもレアケースではないでしょうか。

1980年代にすでに日本酒の存続の危機を新潟県の蔵元の人々はキャッチしていたことになります。

酒蔵

新潟産の酒を消しはしない。

そんな気持ちだったのはないでしょうか。設立して500名以上の卒業生を送り出している新潟清酒学校。かなり厳しい業界ですが日本酒の未来が明るいものになってほしいです。

購入したお酒

IMA 牡蠣のための日本酒

出典:今代司酒造株式会社

開発に3年という月日をかけた「牡蠣に合わせて飲んでほしい日本酒」です。牡蠣のための日本酒はなかなかないのでしょうか。牡蠣は新潟の特産物だと聞いたことがないので、「なぜ牡蠣?」なのかは知りませんが、とにかく牡蠣のための日本酒です。牡蠣だけでなく魚介類に合わせても合うらしいので、白ワインのような味わいかもしれません。

花柳界

出典:今代司酒造株式会社

昭和初期の「日本三大花街」の一つである新潟古町。その世界観をイメージした商品です。低アルコール・甘口のお酒です。

昭和初期の日本三大花街とは?

京都祇園、東京新橋、新潟古町

Wikipediaより

祇園では「芸妓さん・舞妓さん」の呼び名ですが、古町は「留袖さん・振袖さん」と呼ばれているそうです。(ここでは芸妓さんで統一します)戦後、新潟が衰退したのをきっかけに活躍の場となる花街が減っていき、それに伴い芸妓さんの数も減っていきます。1987年、古町芸妓消滅の危機にある秘策を打ち出しました。通常、芸妓さんというのは個人事業主で置屋に所属しておりました。新潟県内の約80社の企業が出資をして「柳都新興株式会社(りゅうとしんこうかぶしきがいしゃ)」を誕生させました。それは「会社員芸妓」の誕生でもあります。芸妓さんに安定収入を約束し、お稽古・着物・お化粧品などの活躍に必要なものは会社が負担することにしたのです。そういう努力が実って2023年では柳都新興株式会社所属の芸妓12名、独立して個人事業主になった芸妓3名が活躍しており、古町芸妓消滅の危機から脱出したのです。新潟清酒学校といい、柳都新興株式会社といい、新潟県民は、面白いことを考え出すのが得意な人々かもしれませんね。

新潟清酒おむすび 黒

出典:浅野日本酒店

「おむすび」なのでデザインがおにぎりをもモチーフとしています。

今代司酒造のホームページ・オンラインショップにどこにもこの商品が記載がなかったので、

タミ

もしかして発売終了?

と思っていたのですが、調べてみると「新潟限定商品」になっていました。いつからそうなったのだろう?オンラインショップで買えて(購入:2018年)私はラッキーでした。この商品でいう「おむすび」とは「ご縁」のこと。新潟市は生産地(米農家)・加工地(蔵元)・消費地(飲食店)が揃っている自治体。そのご縁を市外を超えて色んな人とご縁をむすびたいという思いから造られています。

純米吟醸 今代司

出典:今代司酒造株式会社

日本酒コンクール「Kura Master 2021」五百万石部門で金賞を受賞しているこの商品。

Kura Masterとは、2017年から開催されているフランスで開催されるフランス人が審査するの日本酒コンクールです。日本酒は日本よりも海外で評価されているようで、日本人って「日本の新酒鑑評会で金賞取りました。」と言われてもピンとしないけど、「海外で評価されました。」と言えば注目する変な人種ですね。

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この記事を書いた人

お酒が一滴も飲めないのに酒蔵めぐりをし、お酒を購入するのが趣味な人。「口で飲めないなら毛穴で飲んでやれ!」とお酒を材料にした化粧品を作成して日々消費する生活を送っています。

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