みなさん。ご機嫌いかがでしょうか。
「酒は一滴も飲めませんが、毛穴で飲んでいる女」こと岡元タミです。
今回はおしゃれな今代司酒造の酒蔵レポートです。
今代司酒造(いまよつかさしゅぞう)
所在地 | 〒950-0074 新潟県新潟市中央区鏡が岡1番1号 |
アクセス | JR上越新幹線・信越本線・白新線・越後線 新潟駅より徒歩約14分 |
直営店営業時間 | 9:00〜17:00 |
電話番号 | 025-245-3231 |
ホームページ | https://imayotsukasa.co.jp/ |
オンラインショップ | https://www.imayotsukasa.com/index.html |
オシャレに徹する〜観光地を意識して
「新潟駅から歩いて行ける酒蔵」
これがこの酒蔵のキャッチフレーズです。新潟県は日本酒の一大産地。新潟を訪れる観光客の中には酒蔵めぐりを楽しみにしている方も少なくないでしょう。
新潟駅・長岡駅・越後湯沢駅には「ぽんしゅ館」という新潟の日本酒の魅力を伝えるスポットがあります。
何度もぽんしゅ館には通いましたが、お酒が一滴も飲めない私は、新潟が誇るお米で握ったおにぎりや、ご当地スイーツに舌鼓を打っていました。
酒瓶・ラベルを見ているだけでも信じられないくらいに時間があっという間にすぎていきます。
私が新潟駅を訪れたのは2018年。スーツケースを持っていても楽々移動できる「バイアフリールート」とアップダウンが激しい「茨の道ルート」があったけど、(ルート名は私が勝手に命名しています。)駅舎のリニューアルを何年にもわたって工事をしているので、今度訪れた時には楽々移動できるように期待しています。
ぽんしゅ館で日本酒に興味を持ち、「酒蔵でも行ってみるか。」と思った時にうってつけの酒蔵。今代司酒造。
徹底的に観光客(特に女性)をターゲットにした外観、店作りをしています。
オシャレ・キレイ。
お店の中に入ると、まるでお酒のショールームかと見紛うばかりのオシャレな空間が広がっていました。
どんなにオシャレ日本酒ショールームか…気になる人は行ってみましょう。
ホームページ・オンラインショップもオシャレです。結構凝っています。
予約をすれば酒蔵見学もOK!来客を「日本酒沼」にハマる準備はいつでもできている酒蔵です。
駅から歩いて行けると書きましたが私は車で行きました。
私は酒蔵めぐりを目的をしているので、周りに歩いていける酒蔵がないので車が必要なんです。
途中、軽自動車ギリギリ通れるくらいの狭い道を通りましたが
駐車場は広々で駐車しやすいです。
ストリートビューを見てください!駐車し放題です。
新潟初の全量純米蔵
新潟は昔から発酵食品製造業が盛んで、日本酒だけでなく、味噌・醤油・納豆を生産していたそうです。新潟港は北前船の寄港地であったため、物資が豊富で人が集まってきて、江戸よりも人口が多かったそうで、「イケてる」街だったそうです。しかし、戦後米不足問題が勃発しました。米を原材料にする日本酒は大打撃。日本全国の多くの酒蔵で「三倍増醸」が盛んに行われてきました。
三倍増醸
米と米麹で作ったもろみに清酒と同濃度に水で希釈した醸造アルコールを入れ、これに糖類(ぶどう糖・水あめ)、酸味料(乳酸・こはく酸など)、グルタミン酸ソーダなどを添加して味を調える。こうしてできた増醸酒は約3倍に増量されているため、三倍増醸酒・三倍増醸清酒などと呼ばれる。
Wikipediaより
そんな酒造りをしているから段々日本酒の質がダダ下がりになってしまいました。
まずい酒を量産していくようになったのです。
三倍増醸は戦後の混乱による苦肉の策だったはずなのに、通常の3倍の酒が作れるので利益が多くなるのでボロ儲け状態になりなかなかやめることができなかったみたいです。
ずーっと利益追求でまずい酒をつくり続けた日本酒業界。つけが回ってきます。
時は進み、日本人のライフスタイルが変化してきました。ワイン・ウイスキーなどの異国の酒が日本に簡単に入るようになり、やがて焼酎ブームがやってきます。「別にまずい日本酒飲まなくてもいいよね。悪酔いするもん。」ってことになり日本酒を飲まなくなってきました。日本人が日本酒から離れてしまったのです。
多くの酒蔵が姿を消していく中、「このままじゃいけない。もう一度、日本酒造りを見直さなければ!」と多くの酒蔵が立ち上がりました。今代司酒造もその中のひとつです。
2006年今代司酒造は、アルコール添加を一切行わない全量純米仕込みに切り替えました。
アルコール添加をしないということは、味や香りの調整ができない緊張感のある酒造りをすることに覚悟を決めて今後も追求していく酒蔵へ変貌を遂げたのです。
誤解のないように記載しておきます。
現在、三倍増醸清酒は存在しないです。
原材料に「醸造アルコール」と記載している日本酒があります。でも、だからと言って醸造アルコール入っている=まずい酒と認定するのは決してやめてください。昔の名残や香りを守るために微量に入っているだけであってかつての利益追求しているわけではありません。誤解のないようにお願いします。
購入したお酒
天然水仕込み純米酒(朝刊包み)
直営店限定の朝刊包みを購入しました。
新潟日報の新聞の朝刊で商品を包んでいました。地方新聞で緩衝材がわりに包むことによってお土産感がグッと増します。
天然水とは菅名岳の天然水です。ここは超軟水地域でお酒にするとなめらかでスッキリ味になるそうです。
かつては別の水を使用していたのですが、環境の変化に伴い酒造りにあった水を探し求めて見つけた天然水だそうです。
麹・発酵甘酒 麹と麹・発酵甘酒 もと
日本酒ではありません。ノンアルコール甘酒です。
ちょうどこの頃両親が甘酒にハマっていた時期だったのでお土産として購入。
これはノンアルコールなので試飲しました。
どちらもおいしくて麹がさっぱりで、もとの方が濃かった記憶があります。
近くのスーパーでは八海山の甘酒はよく見かけましたが、これは見かけないな。と思っていましたが、
最近立ち寄ったセレクトショップで見かけました。今世司の営業さん頑張っています。
どこの酒蔵も車の運転をしない限りは試飲OKなところが多いので、迷ったときは試飲をお願いしましょう。
後悔しない買い物になるのではないでしょうか。
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