みなさん。ご機嫌いかがでしょうか。
「酒は一滴も飲めませんが、毛穴で飲んでいる女」こと岡元タミです。
今回は「上善如水」の白瀧酒造の酒蔵レポートです。
白瀧酒造(しらたきしゅぞう)
所在地 | 〒949-6101 新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢2640 |
アクセス | JR上越新幹線・上越線 越後湯沢駅より徒歩約5分 |
営業時間 | 10:00〜15:00(営業カレンダーあります) |
電話番号 | 025-784-3443 |
ホームページ | http://www.jozen.co.jp/ |
オンラインショップ | https://www.jozen.co.jp/top/items/ |
最初に覚えたお酒の名前
白瀧酒造
だと
???
かもしれませんが
上善如水(じょうぜんみずのごとし)を造っているところ
と言えば
…!あぁ〜
となるような、社名よりもお酒の銘柄が有名な酒蔵です。
このお酒の存在を知ったのは子供の頃、父から教えてもらいました。
私の父は、酒豪ともお酒好きとも違う「下戸」です。初めて訪れた外食先で父は、絶対頼むことのないお酒をオーダーしました。
お父さんが唯一飲めるお酒だよ。
と私に嬉しそうに教えてくれました。飲めるお酒だからと言って、家に常備しているとかはなく、お店にあれば頼む程度でした。職場の飲み会で上善如水があれば父は助かっていたのかもしれません。
「上善如水」ってなあに?
中国春秋時代の哲学者老子の言葉です。商品名は「しょうぜんみずのごとし」ですが老子の言葉は「じょうぜんはみずのごとし」になります。
上善若水 (老子第8章)
上善若水。水善利万物、而不争。処衆人之所悪。故幾於道。
越玄『孩根譚 自然法則研究 老子編第一節~(三)』より
居善地、心善淵、与善仁、言善信、正善治、事善能、動善時。
夫唯不争、故無尤。
上善は水の若し。
水は万物を善く利して、而も争わず。
衆人の悪む(にくむ)所に居る。
故に道に幾し(ちかし)。
居には地を善しとし、心は淵なるを善しとし、
與(まじわり)には仁を善しとし、言には信を善しとし、
正(政)には治を善しとし、事には能を善しとし、
動には時を善しとす。
それ唯争わず、故に尤(とがめ)無し。
最上の善を例えるなら水だ。
万物に利沢を与え育て上げ、水自体は利を争おうとしない。
それどころか一般の人が避ける場所、例えば低い土地に居る。
目立たず、万物を潤している。
これが自然の法則に最も近い。
居場所を良い大地にし、澄んだ淵のような静かな心境で、
仲間には仁を、語らいは信頼を、
善いまつりごとで治め、仕事は良く機能し、
時を失するような事は無い。
水の偉大さは万物に順じ争わないこと。だから咎められるような事は無い。
文献の引用をしましたが、私が思うには
人生は水のように生きることができたら最高である。惜しみなく与え、目立たず謙虚で、まるで水のようにどんな場所にも水のように染み込み存在感を示すことができたら咎められることはないから。
でしょうか。これって理想の生き方だけど、忍耐がいるしテクニックがいる生き方だと思います。死ぬまでに身につけられたら良いかな?と思っています。
これを白瀧酒造さんに当てはめると、「上善如水のように、愚直に酒造りをしていたら越後湯沢で欠かせない酒蔵になりました。」ということでしょうか。
酒造りお休み期間
お店が立ち並ぶ狭い道をうねうねと車を走らせると突如と大きな工場が現れます。
入り口の左側にお客様駐車場を完備しています。
私が到着した時には1台分しか空いておらず、ラス1にふさわしく駐めにくい位置でした。
自分のドライビングテクをちょっぴり恨みつつ、何回か切り返しを行い無事に駐車して入り口の右側の建物に入りました。入り口入ってすぐ左側にエレベーターがあってそこからショールームに向かいます。多分、2階だったと思います。なぜ階数が曖昧なのか。私が、入り口でぼーっとしていると、酒蔵の関係者の方が私が迷子になっていると勘違いされてショールームまで案内してくれました。導かれるがままだったのでショールームが何階だったか憶えておりません。申し訳ございません。関係者の対応の仕方からしてだいぶ来訪客が来ていると思われます。
エレベーターの中で
あと1週間遅かったらよかったのに。
え!?どうしてですか?
閑散期なんですよ。1週間後に酒造りが開始するんで、見学もできたのですが、ショールームだけになりますが、楽しんでくださいね。
ありがとうございます🎶
どうりで倉庫がシーンとしていたわけだ。車を駐めるときにあまりにも活気がなかったので
今日お休みかな?
と思ったくらいでした。
私が訪問していた時はコロナ禍ではなかったので酒蔵見学OKだったのですが、酒造りをしていないから見学しようがないですね。新潟の酒蔵を何軒か廻ったのですが当然のように酒蔵見学OKの蔵が100%でした。日本有数の酒処の自負があるのか、
私たちの仕事を知ってください!
日本酒に興味を持ってください!
という意気込みはすごいです。
エレベーターの扉が開くと、落ち着いた雰囲気のショールームがお出迎え。
案内してくれた酒蔵関係者(作業服を着ていたので酒造り担当の方?)にお礼をいってショールームへ向かいました。
ショールームだけのフロアではなく、フロアの2/3は白瀧酒造のオフィスでした。パーテーションはありましたが、結構オフィス丸見えでした。常にお客さんに見られているオフィス。従業員の皆さんは慣れているらしく平然とお仕事をしていました。
ショールームには担当の方がいらして丁寧にお出迎えをしていただき、現在、購入できるお酒、化粧品が綺麗に飾られたブースと無料試飲コーナーの説明をしてくれました。客足は、混んでいるわけではないけども、コンスタンスに来るので、居心地悪くなく自分のペースでお買い物ができます。
購入したお酒
上善如水 純米 ボトル缶
2021年6月末に販売終了になったこの商品。
購入当時は、毎月季節のお酒を届けてくれる「12ヶ月の上善如水」4月のセットのひとつでした。
4月といえば全国的に「お花見」があるということで、お花見に連れて行ってもらえそうなボトル缶の商品。
上部にプラスチックのお猪口がついています。どうして販売終了になったのか?時期からみてコロナ禍が原因ではないかと思います。お花見の需要がなければ、お猪口つきのボトル缶の日本酒も需要はないですよね。持ち歩いても日本酒とは思えない可愛いデザインで考え抜いた商品なんですが、とても残念です。
お出かけが当たり前になったら新しい商品を開発してくれるかもしれませんね。
濃醇魚沼 純米
商品名の通り、魚沼の米を使用しているお酒。
このお酒の特徴が精米歩合。
精米歩合とは何か?日本酒造りで材料となるお米(酒造米)。お米をそのまま使用するのではなく、米を削って使用します。(酒造りでは磨くといいます。以後、磨くと記載します。)玄米を100%とした場合、残ったお米は何%?ということですね。少ない数字ほど磨かれているということです。ちなみにこの商品は精米歩合80%です。80%っていうことはほぼほぼ磨かれていないということになります。「濃醇」と商品名にかがけているので濃厚で味のしっかりとしたもの仕上がっていることでしょう。ワタクシ飲めないのでそこらへんはわかりません。ぜひ、みなさんで確かめてください。
白瀧酒造は熟成酒も売っています。
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