吉田酒造店(よしだしゅぞうてん)
所在地 | 〒924-0843 石川県白山市安吉町41 |
アクセス | JR北陸本線 加賀笠間駅よりタクシーで約10分 |
直営店営業時間 | 8:00〜17:00 |
電話番号 | 076-276-3311 |
ホームページ | http://www.tedorigawa.com |
オンラインショップ | なし |
涙ぐましい駐車場
直営店が目立った場所にないので、広い道路の面してこのようなどでかい看板が設置している吉田酒造店。
駅からも遠いですし、バス停もないので車でしか訪問できないと思います。目印がないのでカーナビ・地図は必須です。
私の感覚なんですが、周りの道路が見通しが悪く狭い道をくねくね曲がったイメージで相当神経を使いました。自然と徐行運転になります。
地図を見ていただきたいのですが、郵便局のところで細い道を曲がるよりも、国道174号線に出て大回りして上の写真の看板が見える道を曲がったルートがおすすめです。カーナビは郵便局ルートを行きたがりますが道が細すぎます。危険です。
周りに田んぼと住宅街と農園(果樹園?)しかなく車を駐めるところがないので専用駐車場があるのはありがたいです。
見るからに後から確保した来客用駐車場。2台は工場前で1台は直営店付近にあります。駐車しやすいのは工場前で、直営店付近の駐車場は縦列駐車が苦手な方はおすすめしません。
こちらが直営店付近の駐車場です。奥の立札付近前が駐車場です。この写真を見て「余裕で駐車できる!」と思ったらチャレンジしてください。ちなみにこの細い道を行くと郵便局にたどり着きます。
「駐車場設置して!」とリクエストがあったのか「後から設置しました感」ありありの駐車場。そこを見ても吉田酒造店は顧客ファーストの酒蔵ではないかと思われます。
TYPE2(たいぷつー)が飛び交う会話
お店に入ると先客がいらっしゃいました。ご夫婦と思われる男女二人組。入り口近くの冷蔵庫の前で酒蔵の方と会話をしていました。
駐車場に車がなかったのでお近くの方かな?と思われます。
聞こえてくる会話に気になる言葉がありました。
「TYPE2」
何?それ何?
とても難しいお話らしく
「もう一度、TYPE2の説明を…」ご夫婦は何度も説明をお願いしていました。
ものすごく気になる謎の「TYPE2」。
入り口すぐの冷蔵庫の前で会話しているので「TYPE2は要冷蔵の商品」だと思ったので、すぐに家に帰ることができない今の私にとっては不向きな商品だと思い、私の脳内にある購入しようかな?リストからTYPE2は外れました。
でもTYPE2が気になる。
説明だけでも聞きたい!
購入しないのに話を聞いていいもの?
結局、遠慮してしまい最初から決めていた純米酒を購入して吉田酒造店を後にしました。
日が経つにつれ「TYPE2」が気になる私。ネットで調べても出てこないTYPE2。自分で調べるのは限界を感じたので、吉田酒造店に問い合わせしました。
結果、店頭限定酒だということがわかりました!
TYPE2の正体は、吉田蔵u(よしだぐらゆー)の「Re:発酵 medium light」という実験酒の商品だそうです。
発酵具合と酒米の種類の違いでTYPE1〜3の3種類ありホームページには記載していないそうです。
Re:発酵シリーズは、再発酵して造るシリーズで2次発酵は瓶内で行います。(アッサンブラージュに近い製造法)
瓶内で再発酵させることで長期に渡って熟成させる時間があるので手間がかかります。medium lightは2023年現在、醸造を始めたばかりでこの先のことは不明だそうです。
アッサンブラージュとは
ブレンドを意味するフランス語で、日本語にすると混ぜ合わせるといった意味があります。 ワイン業界で言うアッサンブラージュは、ワインの原酒を混ぜ合わせるという伝統的なワイン造りの技法のことです。 職人の高度な技術と知識を駆使して混ぜ合わせることで、生産者ごとに個性のあるワインを造られています。
アカデミー・デュ・ヴァンより
店舗限定品とはいえ「これは実験酒です。」と発売するあたりはユーザーと友好な関係を築けていないとできないものだと思いました。吉田酒造店ユーザーは酒蔵側の挑戦を楽しんで面白がって実験酒を受け入れて、酒蔵側は「実験」を繰り返してアップデートしていく
これからどんなTYPEが生まれていくのか楽しみです。
購入したお酒
手取川 純米酒 niji
前項では、「吉田蔵u」のRe:発酵シリーズをご紹介しました。
吉田酒造店ではもちろん昔からの定番商品があります。「手取川」です。
吉田酒造店では、「山本蔵」と「吉田蔵」という2つの蔵でそれぞれ杜氏が存在する「ダブル蔵スタイル」という体制をとっています。元々存在していたのが山本蔵で1997年に吉田蔵が誕生しました。創業からの技術でお酒を造っているのが山本蔵。地元石川にこだわり新しくチャレンジするのが吉田蔵です。
私が購入したお酒は、山本蔵から生まれた「手取川」です。手取川とは白山市を流れる一級河川で、名前の由来は氾濫の多い「暴れ川」を人々が手を取り合って川を渡ったからだと言われています。手取川は住民に災難だけをもたらしただけではありません。自然環境が酒造りで最適の土壌を与えています。
その土地は山島村といって通称「酒造りの村」と呼ばれ、数十軒あった酒蔵で生まれたお酒は「山島酒」「手取酒」と呼ばれて名を轟かせました。現在、「酒造りの村」で残っているのは吉田酒造店のみです。
「山島酒」「手取酒」イコール吉田酒造店の「手取川」なのです。
純米酒nijiは「食事と会話の架け橋」になるようにという思いで名付けました。爽やかですっきりとしたお酒です。
最後に、吉田酒造店は古酒の取り扱いあります。
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