みなさん。ごきげんいかかでしょうか。
「酒を毛穴で飲む女」こと岡元タミです。
今回は、灘五郷のひとつ大関です。
甘辛の関寿庵(あまからのせきじゅあん)
所在地 | 〒663-8227 兵庫県西宮市今津出在家町3−3 |
アクセス | 阪神電鉄本線 今津駅より徒歩約10分 |
営業時間 | 10:00〜18:00 |
電話番号(関寿庵) | 0798-32-3039 |
ホームページ | https://www.ozeki.co.jp(会社公式) https://sekijuan.ozeki.co.jp/(関寿庵) |
オンラインショップ | https://shop.ozeki.co.jp/ |
かつては「大関」が力士の最高位だった
日本では神話の時代から相撲が行われ現代まで行われている武道です。現在では、場所を変えて奇数の月に「大相撲」と呼ばれる相撲興行が行われ、優勝を目指して力士たちが切磋琢磨します。
「横綱」が相撲の最高位の地位ですが、昔からそうではありません。1791年に時の将軍11代徳川家斉(とくがわ いえなり)の前で相撲を行う際に、力士が紙垂をたらした純白の綱をつけた土俵入りしたのが「横綱の始まり」だったのですが、特別な相撲だったので「横綱」の定着していなくてあくまでも「大関」が最高位でした。1909年に「大関の中での強豪な地位」ということで「横綱」が最高位となりました。
大関の前身の屋号「大阪屋(おおざかや)」の創業年が1711年で銘柄が「萬両」でした。1884年に銘柄を「大関」に変更しています。由来は当時人気の相撲の最高位である「大関」からです。大関は1900年から優勝力士に副賞としてお酒を贈呈。1958年から大相撲優勝力士に「大関杯(銀盃)」・表彰状・副賞・お酒を贈呈し始め、現在はサステナビリティパートナーとして大相撲を支えている存在です。
ワンカップ
ワンカップとは1合瓶(180ml)に日本酒が入った商品のことを言います。「カップ酒」とも言いますね。このワンカップを誕生させたのは大関です。
10代目社長・長部文次郎が「コップをそのまま酒の容器にしてメーカー名の入ったラベルをつけて売り出す。」という提案を受けて商品化が企画されました。発売日は、1964年10月10日。東京オリンピックの開会式の日に照準を合わせました。戦後復興から高度経済成長へと日本が明るくなるのではないと思わせるイベントに日本国民誰もが「乾杯」のお供にと考えたのでしょう。
とにかく前例のない商品だったので、開発には苦労をしたそうです。
ワンカップ大関の開発で、苦労したのがキャップの製造です。
One CUP CLUBより
当初は桃の瓶詰め用の容器を採用しようと考えましたが、キャップの内側にゴムのパッキングが付いており、ゴム臭がするので、お酒にふさわしくないと判断。
そこで、ジャムの広口瓶を応用することになり、アルミキャップとなりました。
しかしキャップについては、密封が不完全、静電気でパッキンの切りクズがお酒に入る、開けるときの安全性など、様々な経験があり、これまでに4回の改良が加えられています。
お客様にとって、より便利に、簡単にお楽しみいただく。
そのための経験に基づく創意工夫がワンカップ大関のキャップには込められています。
発売当初はとても苦戦したようです。今まで一升瓶のお酒をお銚子に入れてお猪口で飲むのが定番だったお酒をカップで飲むという斬新さに「行儀が悪い。」というイメージになったようです。「便利で良いんじゃない?」と固定概念にとらわれない若者を中心に段々と売り上げを伸ばしていき1979年には年間1億本の売り上げを達成しました。
大関では、「世界にひとつだけワンカップを。」ということでオリジナルラベルのワンカップを作ることができますよ。30本単位で約2週間で出来上がります。AR動画付のラベルも対応できます。詳しくはこちらへ。
購入したお酒
私が購入したお酒の紹介の前に上の絵の説明を。
大関では最新機器での分析結果と杜氏や技術者の味覚を組み合わせた「味わいマップ」を開発しました。これにより味を可視化することで好みの味を見つけやすくなっています。
特別純米酒 山田錦
出典:大関株式会社
酒米の中でも最高峰のである山田錦の中で高品位とされる兵庫県山田錦を100%使用したこの商品。
「味わいマップ」によるとバランスのとれたおだやかな味でキレのある辛口に仕上げています。
辛丹波 純米酒
出典:大関株式会社
「辛丹波(からたんば)」と読みます。日本三大杜氏のひとつ「丹波杜氏」が300年以上代々受け継いできた技をその年の酒米(山田錦)に合わせて調整して造っています。冷やしても温めても味わえるオールマイティーなお酒です。
コメント